復讐は合法的に

MIMIBUNKO

「復讐は合法的に」オーディブル版 ―法律という刃を、耳で握る

2026.10.19

※本ページはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

「実際より良く見せる」を学んだ朝

今日、景品表示法を勉強していた。有利誤認表示のところ。商品やサービスの価格なんかの条件を、実際よりも著しく得だと思わせる表示。これは禁止されている。

読んでいて、ふと思った。法律って、感情で殴らないための道具なんだな、と。腹が立つ。騙された。でも殴り返さない。線を引いて、そこを越えたかどうかで決める。

それで、この本を思い出した。「復讐は合法的に」。タイトルからして、もう、そのまま。

六年付き合った人に、裏切られた

主人公は麻友。OLだ。六年付き合った彼氏に、手酷く裏切られる。六年。短くない。

そこで出会うのが、合法復讐屋のエリス。弁護士資格と法律知識を使って、復讐を代行する人。殴らない。脅さない。使うのは法律だけ。

最初は、麻友の件。その後もエリスは、いろんな依頼を受けていく。中には妄想じみたものもある。そこから、殺人事件の意外な真相にたどりつく。どう繋がるかは、聴く人の楽しみにしておく。

法律で、ちゃんと仕返しする話。耳で聴いてみませんか。
最初の30日は無料で試せます。

▶ 30日間無料で聴いてみる

Audible無料体験/30日以内に退会すれば費用は一切かかりません。

怒りに、ルールを着せる

この本の芯は、そこだと思う。怒りを消すんじゃない。怒りに、ルールを着せる。

仕事をしていると、飲み込む場面がある。理不尽。納得いかない。言い返せない。そのまま持ち帰る。そういう夜に、エリスの手際は効いた。

法律の通じない権力を持った相手も出てくる。ここからが、たまらない。正攻法が効かない相手に、どう立ち向かうか。ページをめくる手が止まらない、というやつを、耳でやっている。

そして、最後のターゲット。あらすじにある通り、エリス自身にも何かがある。ここは何も言わない。

川中彩加さんの声で聴く

ナレーターは川中彩加さん。

復讐の話なのに、声が湿らない。そこがいい。麻友の揺れる感じは揺れたまま、エリスの場面では、すっと温度が下がる。冷たいのとは、ちょっと違う。落ち着いている。

間が、いい。法律の説明が入る場面で、ほんの少し置く。こちらが理解する時間をくれる。目で読むと、条文っぽいところで流してしまいそうなのに、声だと流れない。

移動中に聴いて、降りるのが遅れそうになった。それくらい、続きが気になった。

聴き終えて残ったもの

スカッとする。確かにする。でも残るのは、それだけじゃない。

人を許せない気持ちは、悪いものじゃない。ただ、扱い方がある。拳じゃなくて、線引きで。そう思えたら、少し肩が軽くなった。

有利誤認の勉強も、おなじだった。ずるい見せ方を、ちゃんとルールで止める。それは冷たさじゃなくて、守るための優しさなんだと思う。

明日の仕事で、飲み込むことがあるかもしれない。そのときは、エリスの顔を思い出す。ちょっとだけ、背筋が伸びる。


ここまで読んでくれた、あなたへ。
その物語の、入り口です。

▶ まず30日、無料で聴いてみる

Audible無料体験/30日以内に退会すれば、費用は一切かかりません。




声に出会えた本は、ほかにもあります。

私の本棚を見る →

← 耳文庫トップへ